子供がインフルエンザで頭痛を訴えた際に解熱剤や頭痛薬は使うべき?

インフルエンザに伴う頭痛で頭を冷やす人

インフルエンザにかかると38度から40度くらいの高熱が出ますが、熱が高いほど頭痛の症状も強くなります。特に大人よりも体力が弱い子供は頭痛の症状が強く現れるケースが多いです。

今回は子供がインフルエンザで頭痛を訴えた際に解熱剤や頭痛薬は使ってもよいのか、またどんな解熱剤や頭痛薬ならOKかなど、頭痛の際の薬と対処法についてご説明します。

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子供がインフルエンザで頭痛を訴えた際に解熱剤や頭痛薬は使ってもいい?

そもそも風邪やインフルエンザにかかった際に熱が出るのは、体内の免疫細胞がウイルスと戦っているためで、それ自体は治癒過程における自然な反応です。むしろ発熱によりウイルスを撃退しようと体が頑張っている時に解熱剤を使用して熱を下げてしまうと、一旦は楽になりますが、治癒までの期間は伸びてしまいます。

しかし、高熱で食事が取れない、水分も取れない、眠れないなどの状態が続く場合は、脱水症状になったり、体力が落ちて免疫力が低下しなかなか治癒しにくい状態になりますから、そのような場合には最終手段として解熱剤や頭痛薬を服用して頭痛を和らげても構いません。解熱をして頭痛がおさまれば、少しは食欲も出ますので、熱が下がっているうちに水分や食事を摂らせるとよいでしょう。

ただし、インフルエンザは普通の風邪とは異なりますので、どのような解熱剤や頭痛薬を服用してもよいわけではありません。薬の選択を間違えると、重篤な合併症を引き起こす可能性がありますので、自宅にたまたまあった市販の解熱剤や頭痛薬、以前病院で処方された頓服や鎮痛剤や風邪薬などを安易に飲ませては絶対にいけません。

インフルエンザ時に解熱剤や頭痛薬を飲ませる場合には、飲んでもよい解熱剤・頭痛薬・鎮痛剤の成分をしっかり確認した上で服用する必要があります。

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子供がインフルエンザで頭痛を訴えた際に服用する解熱剤や頭痛薬は?

解熱剤や頭痛薬を構成する代表的な成分には主に次の3つの成分があります。

アセトアミノフェン

②イブプロフェン

③アスピリン(アセチルサリチル酸

①②③のうちインフルエンザの時に子供が服用してもよいのは、①アセトアミノフェンだけです。

アセトアミノフェンは比較的副作用が少ない成分で、日本小児科学会でも2000年11月からインフルエンザに伴う発熱に対しては、アセトアミノフェンが適切との見解を示しています。大人でも「インフルエンザ脳症」や「インフルエンザ脳炎」「ライ症候群」などの合併症を引き起こすリスクが否定できないため、基本的にはインフルエンザの場合にはアセトアミノフェンが使用されます。

②のイブプロフェンは15歳未満の子供は服用してはいけません。

イブプロフェンは解熱や鎮痛作用が高く即効性がありますが、胃腸などの消化器系に副作用が現れることがあり、食欲不振、胃部不快感、吐き気、嘔吐、腹痛などの症状や、発疹、かゆみ、顔のむくみなどの症状を引き起こすことがあります。イブプロフェンはインフルエンザの際には子供は服用してはいけない薬と覚えておきましょう。

注意しなければいけないのは「子供と大人」「風邪とインフルエンザ」では服用してよい解熱剤や頭痛薬が異なるという点です。これは意外と知らない人が多いのでよくよく理解をしておく必要があります。

③のアスピリン系の薬はインフルエンザの際には、大人も子供も服用してはいけません。

万一、誤って服用してしまった場合は、けいれんや意識障害、異常行動などの神経症状を伴う「インフルエンザ脳症」「インフルエンザ脳炎」、脳や肝機能に障害をもたらす「ライ症候群」などの合併症を引き起こし、場合によっては後遺症が残ったり、多臓器不全を引き起こして死に至るケースもありますので十分な注意が必要です。

この他にも、サリチルアミド、エテンザミド、ジクロフェナクナトリウム、メフェナム酸も同様に合併症を引き起こすリスクが高いのでインフルエンザの際には絶対に服用してはいけません。

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日本小児神経学会も、インフルエンザに伴う発熱に対する解熱剤の使用に際しては、アスピリン(アセチルサリチル酸)、ポンタール(メフェナム酸)、ボルタレン(ジクロフェナクナトリウム)などは使用しないように注意喚起をしています。

やむを得ず解熱剤や頭痛薬を服用する場合は、まずは上記の3つのうちいずれの成分を含む薬であるかを確認しましょう。

 

子供がインフルエンザで頭痛を訴えた際に「服用してもいい薬」と「服用してはいけない薬」

最も安心なのは、病院から予め頓服を処方してもらうことです。他の薬(例えばタミフルやリレンザ等)との飲み合わせや子供の症状を考慮したうえで医師が処方してくれますから、服用するか否かは別として、万一に備え頓服はもらっておくと安心です。

医師から処方された頓服や頭痛薬以外の薬を服用する場合は、基本的にインフルエンザの子供はアセトアミノフェン単一成分以外の解熱剤や頭痛薬は服用してはいけないと考えてください。たとえば、アセトアミノフェンとイブプロフェンを配合した薬もインフルエンザの子供の服用はNGです。

市販薬では「バファリン配合薬・新セデス錠・ナロンエース・ノーシン」などはインフルエンザの際に服用すると、副作用や合併症を引き起こす危険性がありますので服用してはいけません。「ロキソニン」も子供の服用は控えたほうがよいでしょう。

一方、「タイレノールA・小児用バファリンチュアブル・小児用バファリンCII、ラックル・アンヒバ坐剤・アルピニー坐剤、カロナール坐剤」などはインフルエンザ時の服用も比較的リスクの低い薬とされています。しかし、薬の選択には各人の持病の有無、健康状態、他の薬との飲み合わせなどを考慮する必要がありますので、市販の薬を飲む場合も自己判断で服用せず、必ず医師か薬剤師に相談の上、指示に従って服用するようにしましょう。 

子供が頭痛を訴えた際の対処法

インフルエンザに罹った際に頭痛が起きる原因は、インフルエンザウイルスが体内に侵入した際に「プロスタグランジン」と呼ばれる物質が分泌されるためです。プロスタグランジンは、発熱を強くしたり、血行を促進させるために血管を拡張させインフルエンザウイルスの増殖を防御しています。

インフルエンザの熱に伴う頭痛も、体内で炎症を起こしてインフルエンザウイルスと戦っている証拠ですから、それ自体は治癒に向かうための自然な症状です。解熱剤はどうしても頭が痛い時に最終手段として服用してもよいですが、インフルエンザを長引かせないためには、できれば解熱剤や頭痛薬は服用せず、それ以外の方法で乗り切りたいものです。

以下に、頭が痛い時に薬以外の方法で頭痛を和らげる方法を3つご紹介します。

インフルエンザに伴う頭痛を和らげる方法
♦まずは保冷剤などにタオルを巻いて痛みの強い部分に当てて冷やしてみましょう。ただし、あまり長く冷やすのは控えましょう。

♦冷やしてもあまり改善が見られない場合は、体の筋肉が緊張して頭痛を引き起こしている可能性がありますので、温めたタオルを首に巻いたり、めぐりズム 蒸気の温熱シートなどの貼るカイロを首の付け根あたりに貼ったりして筋肉の緊張をほぐしてみてください。ただし熱がある時に入浴をして体を温める方法はNGです。体力を消耗して余計に症状が悪化してしまいます。

♦インフルエンザにかかると食欲がなくなりますが、空腹時には頭痛がひどくなります。その際には高タンパクでビタミンを豊富に含んだ消化に良い下記のような食事を摂取するとよいでしょう。

 ヨーグルトに蜂蜜をまぜたもの、プリン、豆腐、卵スープ、野菜スープ、

 フルーツ缶詰のシロップをお湯で薄めたもの、飲み込みやすいゼリー飲料、

 スポーツドリンク

 

インフルエンザの子供が頭痛のまとめ

基本的にインフルエンザはタミフルやリレンザなど病院で処方された薬を飲んで安静にしているのが基本ですが、どうしても耐えられないほどの頭痛に見舞われやむを得ず解熱剤や頭痛薬を服用する際は、薬の成分をしっかり確認し、医師や薬剤師とも相談したうえで服用するようにしてください。くれぐれもママの判断だけで家にある薬や以前病院で処方された薬を自己判断で子供に飲ませないようにしてください。

お子さんが1日も早くご回復されますように。

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