専門業務型の裁量労働制 「管理職になりたくない」という権利をください

 

「管理職になりたくない」という権利がほしい

 

私の職場には「管理職になりたくない」という権利がありません。???

私の職場は「一般事務職」と「専門職」の2種の職種で構成されています。私は後者の専門職チームに属していますが、この専門職チームは一定の年齢・一定のキャリアを積むと、ほとんどの人が管理職に就かねばならないという、奇妙で特殊なシステムを採用しています。1つの管理職ポストの任期は凡そ2年~4年間。晴れて任期満了になると一旦は平社員に戻れますが、数年の期間を経て、さらに上級の管理職の職位に就かねばなりません。もちろん、これにも拒否権はありません。ものすご~く重い病を患っていない限り、これはほぼ強制です。

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あ~、地獄だっ!いやいや、どう考えてもおかしいだろっ!出世したくない人に無理やり管理職をやらせて、会社にとって一体何のメリットがあるねん!と思うわけです。

・私は仕事なんて死なない程度にほどほどにやりたいのだ!

・出世には1mmも興味がないのだ!

・プライベートの方が100倍大事!

・社畜になんてなりたくないのだ!

・女性管理職にもなりたくないのだ!

と心の中で叫んでも、決してそのようなことは会社では口に出して言えないのであります。

 

私の組織で専門職として働いている人で管理職に就きたい人はほとんどいないと思います。出世欲のある本当に本当に奇特なほんの一握りの人は管理職に就いて出世したいと思っているかもしれませんが、ほとんどの人はできれば「管理職なんぞやりたくない」と心の中で思っています。

 

管理職になりたくない理由

 

管理職に就きたくない理由は、いくつかあります。

私の属している専門職チームは、専門業務型の「裁量労働制」に限りなく近い雇用形態を採用しています。「裁量労働制」とっても耳ざわりがいいですね~。自由な時間に出社し、自由な時間に退社する、全て自分の裁量で働ける♪、夢のような雇用形態♡。

 

いやいやっ、現実はそんなに甘くはないのであります!

 

もちろん出社時間や退社時間はある程度自分で決められます。そこは素直に恵まれているなと思います。ただし、会社が求める成果をあげるための仕事内容と業務量はほぼ決まっています。そこに個人の裁量というものは存在しないので、実際の1日の労働時間は凡そ10時間~12時間となります。もちろん残業代なんぞ出ませんがな。なんといっても「裁量労働」なので。

「あなたがそんなにがんばって労働しているのは、あくまでもあなたの裁量♡」、「従事する場所も社内に限るとは言ってないので、好きなところで思う存分働いてくんなまし♡」ということです。はい、風呂敷残業決定。

もちろん休日出勤手当もありませぬ。

でも、まあそれ自体は別に構わないのです。それは承知の上でこの職に就いているので。

 

ただし、管理職問題は別でござる。なぜなら、管理職に就いた者は「管理職としての仕事」に専念するわけではなく、平社員であった時と同じ業務をこなし、同じ成果を求められます。その上に、管理職としての職務もこなさねばならない、という意味不明なシステム。つまり「平社員の時と同じ成果をあげる」ことに加え、単純にこれに「管理職の仕事」が被ってくるという、ダブルパンチ!アンビリーバボーなシステムです。

 

平社員である時の労働時間に、管理職としての職務従事時間が1日4時間~5時間被ってきますので、管理職になるともれなく1日14時間程の労働がプレゼントされるというわけです。もはや、罰ゲームですな。

 

そう、歴代の管理職経験者は当然ながら、もれなく任期中に病を患っていますね。ある者は過労で長期入院、ある者は精神疾患を患い退職に追い込まれ、ある者は心筋梗塞で後遺症が残り・・・全然笑えません。あ~、恐ろしや~。

 

管理職手当とマックのバイトの時給を比較してみた

 

そうは言っても管理職手当とかあるじゃん。

はい、あります。役職により基本給の10%~20%程度の管理職手当が付きますよ。

たとえば、10%の管理職手当が付いた場合、基本給30万なら管理職手当は3万、基本給40万なら管理職手当は4万、基本給50万なら管理職手当は5万です。

 

計算してみましょう。

管理職の仕事への従事時間:1日4時間×1ヶ月に22日働く=88時間(月)

これ通常の10時間~の平常業務とは別枠で働く分ね。あくまでも平社員と同じ平常業務をこなしつつ、プラスで働く時間数ね♪ 時給計算してみましょう。

 ①管理職手当:3万÷88時間=時給340円

 ②管理職手当:4万÷88時間=時給454円

 ③管理職手当:5万÷88時間=時給568円

 

コラコラッ、やっぱりマックの時給を完全に下回っとるやないかっ!わかってたけど。一応計算してみた。そりゃ~、誰もやりたがらんわな。日当1360円~2272円で管理職って、もはやボランティア活動のレベルでしょ。この金額なら、コンビニで2時間バイトすれば稼げるし!というか、そっちの方が重責に耐えなくて済むし。

役職を与えれば、喜んで働く時代はもうとうに終わっているのですよ。

 

日本の平均年収と世界の平均年収を比べてみた

 

さらに追い打ちをかけるように、世界の平均年収と比較してみました。

日本の平均年収は世界の中で20位くらいをウロウロしてますね。ちなみに私と同じ職種の世界中の人々はいくらくらい稼いでいるのか調べてみました。世界の平均年収第6位のアメリカでは同職・同年齢くらいで私の年収の1.8倍、第4位のデンマークは2.0倍、第1位のスイスは2.4倍でした。なんてこった!日本の人件費どんだけ安いんだよっ!

欧米諸国では「日本はすでに安っすい賃金で下請けをやってくれる都合のよい国」という位置づけですからね。しかも、そこそこ精密でハイクオリティで納期厳守で!なんて使いやすい勤勉な国民なんでしょう。

日本人は自分の労働力を安く切り売りしすぎなんですね。

 

そんなわけで、栞は只今絶賛社畜中ですが、そろそろ本気で脱社畜を目指そうかと転職も脳裏をよぎるわけです。

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