毎年12月~3月にかけて猛威を振るうインフルエンザですが、インフルエンザ予防を徹底的に行っている管理人はここ25年間1度もインフルエンザに罹患していません。今回はそんな管理人が実践しているインフルエンザを徹底的に予防する14の方法をご紹介します。
インフルエンザの有効な予防方法については様々な研究データや研究報告が存在するため、専門家の間でもいろいろな考え方があります。最も効果が高いのは予防接種という点はおおむね共通していますが、それ以外の予防法については見解が分かれる部分も多く、絶対的な正解が存在しません。
管理人は元々あまり体が丈夫な方ではなく、どちらかと言うとすぐに風邪をひく子どもで、インフルエンザも1年おきくらいに罹患していました。何度も辛い思いをするのが嫌で複数の予防法を試しつつ、現在の予防法に行きつきました。
今回ご紹介する14の予防方法を実践するようになってからは25年間1度もインフルエンザを罹患していません。今年で26年目の記録更新中です!
インフルエンザの予防は感染経路を断つべし!
インフルエンザの感染経路は「空気感染」「飛沫感染」「接触感染」の3つのルートがあります。
飛沫感染
「飛沫感染」とはインフルエンザに感染した人(感染宿主)が咳やくしゃみ、会話をした際などにウイルスを含む飛沫(直径0.005ミリ以上の粒子)が飛び散り、これを口や鼻などから吸い込んだり、目に触れたりすることにより感染する経路です。咳やくしゃみにより排出される飛沫の飛距離は1m~3mほどと言われており、これは最も感染しやすい経路の1つです。
空気感染
咳やくしゃみなどによって排出されたウイルスを含む飛沫は、排出されたあと空気中で水分だけが蒸発しさらに小さな粒子(飛沫核)となります。湿度が高い夏場は飛沫核が水分をまとい重さで地面に落ちていくため、空気中を浮遊しにくい環境にあります。一方、空気が乾燥した冬場は飛沫の水分が蒸発しやすく、湿度も低いため飛沫核に水分がまとわりつくこともないため、飛沫核となって長く空気中に浮遊しやすく、これを吸い込むことで感染します。
接触感染
接触感染には「直接接触による感染」と「間接接触による感染」があります。
直接接触は感染宿主の皮膚や粘膜に直接接触することでウイルスが手などに付着し、それを無意識的に口・鼻・目などの粘膜に運んでしまうことで感染します。
間接接触は感染宿主が触れた物を介してウイスルが手などに付着し、それが口・鼻・目などの粘膜から体内に入り込むことで感染します。たとえば、ドアノブ・手すり・吊革・便座・スイッチ・リモコンのボタン・お金・筆記具・共有のパソコンマウスなどは代表的な感染源です。また、感染している人が作った食事を食べることでも感染します。
インフルエンザを予防するためには、できる限りこれらの感染ルートを遮断することが大切です。
インフルエンザの予防方法
外出時の予防法
①マスクの着用を徹底!
外出する際は必ずマスクを着用します。
インフルエンザのウイルスは小さな粒子であるためマスクを通過してしまい効果はないと考えられていたこともありますが、それは繊維や糸を織ったマスクの場合で、近年主流の不織布マスク(熱や化学的な作用によって接着させて布)はインフルエンザの予防に効果があるとして厚生労働省も着用を推奨しています。
少なくともマスクを着用していれば、直接口や鼻に飛沫がかかることは避けられるので、何も着用していない状態に比べ感染のリスクは抑えられます。
また、インフルエンザウイルスは乾燥した環境下で活動が活発になりますが、マスクを着用すると自分の吐いた息(呼気)に含まれる水分がマスクに付着し、息を吸う際にその水分を取り込むため、のどや気管などの乾燥を防ぎ上気道の粘膜の防御機能を高めますので、感染の予防には有効です。
マスクは自分に合った大きさのものを選び、毎日取り替えてください。1度着用したマスクの表面にはウイスルが付着していますので、繰り返し使用することで余計に感染のリスクを高めてしまいます。
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②鼻呼吸を心がける
口呼吸をしていると喉や気道の粘膜が常に乾燥した状態になり、ウイルスに感染しやすいくなります。また、口呼吸はウイルスが直接口腔内に侵入するので、感染のリスクも高くなります。一方、鼻呼吸はのどや気道を乾燥から守り粘膜防御機能を高めますし、鼻毛がフィルターとなってウイルスの侵入を防ぐ分、口呼吸よりも感染リスクが低下します。
鼻呼吸は最初は慣れないため少し辛いかもしれませんが、3日もすればすっかり慣れてしまい、一旦慣れると口呼吸がウイルスを無防備に取り込んでいることを実感するようになるため、逆に口呼吸をすることに抵抗が出ます。
③髪の毛が目に入らないよう気を付ける
ウイルスの侵入経路は口や鼻以外に目からも侵入します。前髪が目にかかっている人などは、髪に付着したウイルスが目に触れることでウイルスに感染しますので、髪が目にかからないよう注意します。
④不特定多数の人が触る物は極力触らない
吊革・ドアノブ・エスカレーターの手すり・エレベーターのボタンなどはウイルスの感染源の代表格ですので、極力触らないようにしましょう。やむを得ない場合は手袋などをします。お金にも大量の細菌やウイルスが付着していますので、触った後は必ず手を洗いましょう。
⑤公衆トイレのウォシュレットは使用しない
公衆トイレもウイルスや細菌の感染源となっています。便座に座る際はできるだけ便座クリーナーで拭いてから座りましょう。また不特定多数の人が使用する公衆トイレのウォシュレットにはウイルスや細菌が付着していますので、極力使わないようにします。さらにトイレに入った後は、必ず石鹸で手を洗いましょう。
⑥トイレのふたを閉めてから流す
トイレのふたを開けたまま水を流すと、空気中にウイルスや細菌が舞い飛びます。それを吸い込んだり服に付着したりすることで感染しますので、必ずふたを閉めてから水を流すようにしましょう。
⑦外出した当日はリンパマッサージを控える
外出した日は様々なウイルスや細菌を体内に取り込んでいる可能性が高いですが、たとえウイルスを取り込んでも必ず発症するわけではありません。口や鼻・目などから侵入したウイルスや細菌は、まず耳の下の「リンパ節内」で「リンパ球」がウイルスと戦います。
「リンパ管」は本来血管からしみ出た栄養源を回収する役目を担っていますが、同時に細菌やウイルスなどを撃退するフィルター装置の役割も果たしています。
「リンパ節内」にウイルスをせきとどめ、白血球の一種である「リンパ球」がこれを撃退して全身に拡散するのをふせぎ体を感染から守っていますが、マッサージをしてリンパの流れを人為的に活発にしてしまうと、せっかく「リンパ管内」にせきとどめられているウイルスが一斉に全身に回りだし、発症していまいます。
外出した当日は耳下の「リンパ管内」で「リンパ球」とウイルスが戦っていると認識し、マッサージは控えましょう。また、人為的にリンパを流す美容器具なども使用しないようにしましょう。
⑧飲食の前は必ずうがいを!
外出中に飲食する際は、面倒でも必ず直前にうがいをします。
いくらマスクを着用していても、口腔内にはウイルスが付着している可能性があります。そのまま飲食をすれば、口腔内にとどまっているウイルスを体内に送り込むことになりますから、うがいをせずに飲食するのは厳禁です。
私は目薬の容器にうがい薬を入れペットボトルと一緒に持ち歩き、いつでもどこでもうがいできる状態にしています。芸能人の方でこれを実践しているかたはとても多いんですよ。ただし、うがい薬に抵抗のある人はかなり薄めて使用するか、食塩水や緑茶を代用してもよいでしょう。
また、うがいをする際は、口腔内のウイルスをのどに付着させないようまず口腔内をブクブクすすぎ、次にのどをガラガラ、最後に再び口腔内をすすぐようにします。
⑨飲食前はウェットティッシュで唇を拭く
うがいをしても唇にはウイルスが付着していますので、唇も必ずウェットティッシュで拭いてから飲食しましょう。その際は唇の粘膜が荒れないようにノンアルコールタイプがお勧めです。
▼は口元を拭ける除菌ウェットティッシュ(ノンアルコール)
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⑩手洗い
感染経路のうち最も多いのが、ウイルスの付いた手を口や鼻・目にもっていき、感染するケースですので、飲食する前は必ず手洗いをします。また、帰宅したら玄関ドア以外は何も触らず、真っ先に手を洗います。全ての行動はそれからにします。
家の中での予防法
⑪ウイルスが付着しやすい物をウェットティッシュで拭く
家の中のドアノブ・トイレの水洗つまみ・リモコンのボタンスイッチ・筆記具・携帯電話・パソコンのマウスとキーボードなどはウイルスが付着しやすい場所です。3日に1度はこれらを除菌効果のあるウェットティッシュできれいに拭き取りましょう。
⑫手指や口腔内を傷つけない
手指や口腔内に怪我をしていると、そこからウイルスが侵入しますので、怪我をしないように注意しましょう。
⑬タオルは毎日取り替える
タオルは常に湿っているので細菌が増殖しやすい場所です。少しでも感染リスクを減らすため、タオルは毎日取り替えましょう。
⑭加湿器
室内は常に加湿器を使い湿度を保ちましょう。特に就寝の際はのどや気道が乾燥しやすいため一晩中稼働させておきます。
インフルエンザ予防法と感染経路のまとめ
インフルエンザの予防方法には様々な考え方がありますが、上記は管理人が実際に実践し十分に効果が得られている予防方法です。
1つでも参考になるものがあれば幸いです。
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