さむ~い季節にほかほかの肉まんやあんまんは身も心も温まる最高のおやつですよね!私も大好きでファミマやセブンイレブンやミニストップなどあちこちのコンビニでよく買います。カロリーは気になりますが。
でも肉まんをレンジで温めると、蒸し器を使って温めたときと比べて冷めやすいなあと思ったことありませんか?実は蒸し器と電子レンジでは、それぞれを使用して温めた後の肉まん(あんまん)に含まれる水分量が違います。この水分の含有量の違いこそが、電子レンジであたためた豚まんやあんまんを冷めやすくしている原因なんです。
今回は肉まんをレンジで温めても、なかなか冷めにくくふっくらと美味しく温めるコツをyoutubeの動画とともにご紹介します。
肉まんの正しい温め方 レンジや蒸し器が温めているのは水!?
食べ物が温まったり冷めたりするのには食品中に含まれる水分が大きく関係しています。食べ物に含まれる水分が多ければ多いほど加熱後に冷めにくく、逆に少なければ少ないほどアツアツに温めた直後でも急激に冷めていってしまいます。
ここで蒸し器と電子レンジの温め方の違いを比べてみましょう。蒸し器は熱い蒸気で肉まんを温めるので加熱と同時に生地が加湿されています。つまり肉まんの生地はたっぷり水分を含んだ状態になります。一方、電子レンジは蒸し器のように蒸気で加熱するのではなく、マイクロ波を肉まんに照射して加熱します。マイクロ波が肉まんに照射されると肉まんの生地の中に存在する水の分子が激しく振動します。その振動から生じた摩擦熱によって肉まんは内部から温められます。つまり、レンジによる加熱調理は蒸し器で蒸すのと違い肉まんに加湿が加わらないため、温められた肉まんの皮の表面からどんどん湯気が出ていき熱を奪ってしまうので冷めやすくなるというわけです。
肉まんをレンジで美味しく温めるコツは?
レンジを使った上手な温め方 その1
肉まんをレンジでおいしく温めるポイントその1は、肉まんに含まれた水分をできるだけ逃がさないように温めることです。
ファミマやセブンイレブンなどのコンビニで買ってきた温かい肉まんが冷めてしまったので温め直したいという時は、まず霧吹きなどを用いて生地の表面に湿り気を与えてください。濡らしすぎかな、と思うくらいでちょうど良いですよ。肉まんに十分な水分を加湿したらラップでゆるめに包んでレンジで温めましょう。また、冷凍して取っておいた肉まんならレンジで温める前に一度水にくぐらせてしまっても良いです。水にくぐらせるって、大丈夫なの?って思いましたよね。はい、大丈夫です。冷凍した肉まんは水にくぐらせてからレンジでチンするとかなり冷めにくくてふわふわの肉まんになりますよ❤
レンジを使った上手な温め方 その2
肉まんをレンジで美味しく温めるポイントその2は、温める際に肉まんを置く場所です。
電子レンジはマイクロ波の力を使って食品を温めるのですが、多くの家庭用電子レンジは、マイクロ波が電子レンジ庫内のある1か所から放出されます。マイクロ波は電波の一種ですのでその性質上まっすぐにしか飛ぶことができません。そのため電子レンジの庫内全体にマイクロ波を反射させる金属の膜を張って、なるべく四方八方からマイクロ波が食品に当たり、“影”になる部分ができないようになっています。しかし、これも完全ではありませんので、どうしても影になる部分はできます。マイクロ波が当たらない“影”の部分はあまり温度が上がりません。これがいわゆる「温めムラ」を引き起こす原因です。レンジで温めたら「中はやけどしそうなくらい熱いのに外側はまだカチカチ」ということよくありますよね。マイクロ波がまんべんなく食品に照射されていないからそうなるんですね。
レンジで肉まんを一つだけ温める際はターンテーブルの中央ではなくやや端に置いて加熱してください。そうすることでターンテーブルの回転に伴いマイクロ波が肉まんに均等に照射されやすくなりますので、部分的に温度が高まる「一部のみ加熱しすぎ」を避けられて、肉まんの中と外が均等に温められます。
あんまんをレンジで温めるコツは?
基本的には肉まんもあんまんも美味しく温めるコツは同じで、最初に水分を補いターンテーブルの端に置いて温めるのですが、肉まんとあんまんでは温める時間がすこし違います。あんまんの具である「あんこ」は摩擦熱の効率が非常によく、肉まんに比べ短い時間で温度が上昇します。あるメーカーの実験では、600Wの電子レンジで冷凍のあんまんを温める場合、肉まんを温める時間よりも20秒ほど短い加熱時間がベストだったという報告があります。
肉まんとあんまんでは電子レンジで加熱する時間に差があるので、肉まんとあんまん両方食べたい時は、少々面倒でも別々に温めるか、少しだけ早くあんまんを取り出すのが良いです。
肉まんの正しいレンジでの温め方のまとめ
肉まん一つとっても、おいしくチンするコツってあるんですね。温める前には水で濡らして水分補給が必要だったとは以外ですね。トーストは焼きあがり前に霧吹きで水を吹いてやるとおいしく焼ける、というのはわりとよく知られていますが、肉まんに霧吹きとは驚きですね。
たかが肉まんされど肉まん、どうせ食べるのなら美味しくいただきたいですよね!コンビニの肉まんやあんまんが冷めてしまったり、冷凍保存してある肉まんやあんまんを温める際は是非試してみてください。