最近はスマホからYoutubeにアクセスすると、美しいと女優さんやモデルさんなどの「憧れの顔」に似せるプロ級のメイクのテクがたくさん紹介されていますね。いや~、ホントすごいです。
それでもやはり、世界基準で「美人」と称される人たちは、やっぱり「ナチュラルビューティ」、つまり「人工的な加工をしなくても美しい」を備えた人であることは、今も昔も普遍的なんだそう。
もちろん、日本全国に「ナチュラルビューティー」を備えた美人は沢山いますが、その中でも、今から125年以上も前のフランスで、東洋のナチュラルビューティーとしてその美しさを讃えられたのは「博多美人」でした。
今回は、なぜ「博多には美人が多いのか」「福岡には美人が多いって本当?」について大真面目に解説します!
福岡は美人が多いは本当?
「博多美人」という言葉があるように、「福岡には美人が多い」とよく言いますね。「本当に福岡には美人が多いの?」と思いますよね。しか~しっ!これ本当なんですよね。
福岡市で一番栄えている天神というエリアにはいつもたくさんのオシャレな女子が歩いていますが、やっぱりきれいな女性とっても多いですね~。私、転勤族なものでいろんな土地で暮らしてきましたが、やっぱり博多には美しい女性ものすごく多いです!
日本三大美人県と言われる秋田、京都、博多に、なぜ美人が多いかという理由は、それぞれの地域の風土や気候や歴史的な背景など様々な事柄がかかわっていますので、全てを丸っと解説するとぶっとい本一冊になるくらい奥深~い話になりますが、今回はその中で3つほど博多に美人が多い理由を解説いたします!
博多に美人が多い理由
日本三大美人と歴史的背景との関わり
まず1つ目の理由は、江戸時代以降の歴史的な文化背景との関わりです。
徳川時代、人々は自分の住む藩以外の土地に自由に移動して住み着くことが許されていませんでしたよね。知ってる知ってる、テレビドラマとかでもよく見るし。
士農工商の身分の差に関係なく、藩を出ていくためには正当な理由を藩に申出て、藩主から許可されない限りは、脱藩と見做され重い罪になったんですね。坂本竜馬も脱藩してますね。
他藩との不必要な交流を禁じたその法度(法律)がおよそ四百年の長きにわたって続いたことで、各藩には独自の伝統や食文化が育まれ、それが代々継承され、現代まで色濃く残る「ご当地の特徴」となっていったんです。
同時に、食文化、風土、生活が違えば当然その気質や容姿などにも地域性が色濃くあらわ現れるようになりますから、四百年の間に培われたその違いは、各地域に特有の特徴や特性となって受け継がれていったんです。
「博多美人」「秋田美人」「京美人」と称えられる日本三大美人を多く生み出す地域が存在するのも、こうした江戸時代の社会システムなどの影響があったりするわけなんです。
外の世界との遮断がそれぞれの地域の特性を強く生み出す一つの要因になったなんて、なんだか皮肉な感じもしますが。
京都の祇園と博多の繁華街
京都には江戸時代から続く「祇園」がありますが、博多には明治時代から続く九州最大の繁華街があります。江戸時代には、美を競うこの花柳界や繁華街へ将来を嘱望された売れっ子「芸妓」の卵たちが他県からたくさん連れられてきました。
ただ、京都の祇園と博多の繁華街には大きな違いがあります。
京都の「祇園」という場所は今でも「一見さんお断り」のお店も多く、とても敷居が高いイメージですね。
はい、私も祇園の料亭で入店を断られたことがあります。
「チェッ、なんでやねん、美味しいもの食べたいのに!」と思ったりもしましたが、実はこれは江戸時代から続く祇園の文化でして、江戸時代にはすでに「祇園」は富裕層や特権階級の人しか入店を許されない「料亭」や「お茶屋」が集まる場所だったんです。私のような庶民は入店NGってわけです。
これに対して、博多は、明治時代には九州最大の歓楽街でしたが、富裕層だけでなく一般の人も多く集まる街として発展しました。
動員来店数は当然京都の祇園よりも圧倒的に博多の方が多くなるわけでして、そこで「博多美人」を目にした一般の人々のたくさんの口コミによって、「博多は美人が多い」という噂が瞬く間に全国に広がっていたんです。
今でいう食べログの口コミで広まる!みたいな感じでしょうか。いやっ、ちょっと違うか。
それに追い打ちをかけるように「博多美人」の名を国際的に有名にする出来事が起こりましたが、ご存じでしょうか?
徳川幕府による四百年の長きにわたる鎖国政策により、日本は西洋諸国よりも近代化に遅れをとり、不本意ながらも列強諸国と不平等条約を締結することになりますよね。これ歴史の授業でやったような気がします。
文明開化を迎えた明治維新後の日本新政府は、開国のドサクサで一方的に西欧諸国と結ばされたこの不平等条約を取り消させるために、急速に近代化を推し進めていくんですね。
それはもうすさまじい勢いで。
食べ物、衣服、建築物、言葉などあらゆるものが西洋化されていきます。
この時期には日本では空前の英語ブームが巻き起こったりしてますしね。官僚から商店の店員さんまで、みんながこぞって英語塾とかに通い、和英辞典を片手に熱心に英語を勉強してたんです。
英国やロシアなどの列強国に「日本は対等に付き合うに相応しい国だ」と認めさせるためには、一刻も早く近代化を果たす必要がありまして、この期には日本は欧州諸国へ交流師団や留学生を積極的に派遣したりもしています。
そうした時代の潮流に背中を押されるように、1892年(明治25年)にパリで開催されたパリ万博では、日本各地の有名な伝統工芸品がいくつか紹介されたんですね。
その中の一つが「三人舞子」と名付けられた「博多人形」だったんです。
当時は、欧州で知られていたアジアの国と言えば「清国(現在の中華人民共和国)」くらいのもので、日本という小さな国を知っている人は非常に少なかった時代でした。
ですから、パリ万博で紹介された「博多人形」の美しさがパリジャンたちに衝撃をもって迎えられ、「日本の美しい女性=博多人形」として強い印象を残すとともに、日本という国がアジアに存在するということを彼らに認識させることにもなりました。
博多美人や博多人形にはそんな活躍の歴史もあったんです。さながら博多美人は国際交流大使という感じでしょうか。
色白は美人の条件?日照時間との関わり
3つ目の理由は、土地の風土や気候との関係です。
昔から「色の白いは七難隠す」と言われるように、シミやそばかすがなく、きめの細かい透き通った白い肌は美しさの条件の一つでもありますね。う~ん、色白あこがれます。
秋田美人、京美人、博多美人はもれなく色白の美白肌なんですが、実は、美人の産地と言われるこの秋田、京都、博多の三県は、いずれも日照時間が短い地域であるという気候面での共通点が指摘されています。
そこで、全国47都道府県の年間日照時間を調べてみましたが、並べてみると、以下の感じでした。
●秋田の日照時間:年間1,647時間(47位)
日本の都道府県の中でも秋田県は最も日照時間が短い県で、堂々の47位です。
●福岡の日照時間:1,810時間(36位)
●京都の日照時間:1,825時間(35位)
確かに、3県とも日照時間短いですね~。福岡は九州なので、むしろ日照時間は長い方かと思っていましたが、意外にも36位とは、驚きです!
日照時間の短さは、もちろん白肌を作る一つの気候的な条件ですから、そのような気候的・風土的条件のもと透き通るような白い肌が保たれ、それが曾祖母から祖母へ、祖母から母へ、母から娘へ、娘から孫娘へと代々受け継がれてきたのでしょうね。
博多美人の特徴
博多美人の特徴は、いわゆる九州美人の集大成と言っても過言ではありません。九州の女性はどことなくエキゾチックな雰囲気ありますよね。
「豊かな黒髪」「濃く長いまつ毛」「二重瞼で麗しい大きな瞳」「瓜実顔」「白い肌」「愛らしさの残る凛とした表情」。これらの特徴は「秋田美人」や「京美人」に共通する「切れ長の目」を持った「平安美人」の面差しとは大きく異なります。
現代になってからも成功をおさめた大物アーティストや女優さんなどには福岡県出身の人が多いことは有名ですね。たとえば浜崎あゆみ・黒木ひとみ・蒼井優・西内まりや・吉瀬美智子・篠田麻里子・酒井法子・松田聖子…あげれば枚挙にいとまがない感じですね。
また、「博多美人」の特徴をしっかり備えた美人の女子アナウンサーも大勢いますね。たとえば、テレビ東京の大江麻理子、元毎日放送アナウンサー(現在はセント・フォース所属)の吉竹史、テレビ西日本の新垣泉子、フジテレビアナウンサーの宮司愛海、福岡RKB毎日放送の福田典子、皆さん福岡を代表する美人さんですね。
「福岡には美人が多い」には他にも奥深い様々な理由がありますが、それはまた別の記事で。