長い間、お中元やお歳暮を送っていると、困るのが「やめ時」です。
付き合いが疎遠になってしまった、もう十分に気持ちを伝えた、と思う相手であっても送るのをやめると失礼にならないか不安になりますよね。
そこで、今回はお中元やお歳暮の辞退方法やマナー、辞退をするときの文例をご紹介いたします。
お中元やお歳暮はいらない!?
そもそも送られる相手はお中元やお歳暮を必要と思っているのか気になりますね。
マイナビウーマンが女性を対象に行ったアンケート調査によれば、
「いらないかもと思う日本の風習ランキング」の
第1位は「お中元」
第2位は「お歳暮」
第3位は「暑中見舞い」
第4位は「年賀状」
なのだそう。
お中元やお歳暮は、日頃からお世話になっている人に感謝の気持ちを伝えるための大切な贈り物です。
しかし、近年では「形式的なことにとらわれたくない」、「お返しをしなくてはと気を遣う」、「いらないものをもらっても困る」という理由から、いらないと考える人が増えてきているようです。
こういうアンケート結果を踏まえると、毎年続けているけれど、実は先方もお中元やお歳暮をそろそろやめたい、と思っている可能性はあります。
お中元やお歳暮をやめる際のマナー
お中元やお歳暮を送ることが「虚礼」になってしまっているのなら、自分からやめても問題ありません。
とは言え、いきなり送るのをやめたらカドが立たないか心配ですよね。
そこで、お中元やお歳暮をやめるときのマナーについてご説明します。
別の形で感謝の気持ちを伝える
感謝の気持ちを伝える方法は、お中元やお歳暮だけではありません。
お中元のかわりに暑中見舞い、お歳暮のかわりに寒中見舞いなどのご挨拶状を送ってみましょう。
心を込めた言葉をしたためれば、相手に気持ちも伝わります。
他にも、旅行のお土産を渡すことは相手へ感謝の気持ちを気軽に伝えられる方法です。
お礼状でお中元やお歳暮を次回から辞退することを伝える
自分はお中元やお歳暮をやめたいけれど、先方から毎回届いてしまうとやめづらいですよね。
そのようなときは、お中元やお歳暮のお礼状に次回からは辞退することを書きましょう。
では、お礼状にはどのように書けばよいのでしょうか。また、辞退する旨を伝える際の注意事項はどんな点なのでしょうか。
お中元辞退の文例
お中元を頂いて、次回から(お歳暮から)辞退したい場合の文例をご紹介します。
暑さも厳しさを増してまいりましたが、○○様、ご家族の皆様にはお変わりありませんでしょうか。
私たちも家族全員、元気に過ごしております。
この度は結構なお品を頂き、誠にありがとうございました。
家族みなで美味しくいただいております。
毎年このようなお心遣いを頂き、大変恐縮しております。
ご好意は大変ありがたく存じておりますが、今後はこのようなお気遣いをなさらないよう、お願い申し上げます。
今後も〇〇様とは、気兼ねのないお付き合いをしたいと思っておりますので、お気持ちだけありがたく頂戴いたします。
炎暑の毎日ですが、夏負けなどなさらないようお祈り申しあげます。
まずはとり急ぎお礼とお願いを申し上げます。
敬具
【注意事項】
◆ 先方の心遣いへ感謝の気持ちをしっかりと書きましょう。
◆ 今後は気遣い不要(お中元やお歳暮は不要)ということを、はっきり伝えましょう。
◆ これからも良い関係を続けていきたいことを伝えましょう。
以上をきちんと踏まえれば、先方が不快に思ったり、こちらを失礼だと思ったりすることはまずありません。
こちらの気持ちはきちんと相手に伝わりますし、場合によってはやめることを相手から申し出てくれてありがたいと思うこともありますよ。
まとめ
お中元やお歳暮をいらないと思っている人も多いので、無理をして送り続ける必要はありません。
大切なのは相手への思いやりと感謝の気持ちですから、お中元やお歳暮をやめても良い関係を続けていってくださいね!